基本色セットで作る、いろんな【色の作り方】アクリル編

初めて絵を描こうと思った時、まず基本色セット、スターターセットを買うという方は多いと思います。

私も基本色セットから初め、必要な色を適当に買い足して今に至るのですが、そういえばどういう基準でセレクトされた色なのか、深く考えたことがありませんでした。

でも結構無いと困る色ばかりだし、逆に殆どの色はこのセットの混色である程度まかなえてしまうので、初心者でも使いやすいように良く考えられているのだろうなと思いました。

そんなことを考えながら、色の勉強にもなるかなと、自分が普段よく使う色の作り方を振り返ってみました。

【色の作り方】まずは全色並べてみた

色の作り方を説明するにあたっては、私自身も基本に立ち返ってみよう、と思いまして…

そういえば、中学校か高校だかで「色相環」というのを習ったような記憶がうっすらとあったので、検索し始めたのですが段々ややこしくなってきた(←面倒くさがり)

ざっくり必要そうな部分をまとめると、こんな感じです。(ホントにざっくりですみません)

色相:赤、青、黄…といった色味の違いのこと
色相環:色相を円状に並べたもの
明度:色の明るさ。白に近づくほど高く(明るく)黒に近づくほど低く(暗く)なる。
彩度:色味の鮮やかさ。
 彩度が高いほど、鮮やかな色となる→ビビットカラーなど。
 彩度が低いほど落ち着いた色になる。
 彩度は低いが明るい(明度が高い)色→パステルカラーなど。
有彩色:彩度(色味)のある色
無彩色:彩度(色味)のない色。→白、黒、灰色

そして、いつも使っている「リキテックススクールカラー レギュラータイプ伝統色12色セット」をとりあえずパレット上に色相環風に並べてみることに。

円の上から右回りに、

イエローミディアムアゾ
パーマネントグリーンライト
フタロシアニングリーン
フタロシアニンブルー
ウルトラマリンブルー
ディオキサジンパープル
ナフソールクリムソン
ナフソールレッドライト
ビビットレッドオレンジ

ビビットレッドオレンジの左上がバーントシェンナ

円外左下がマースブラック、チタニウムホワイト

白と黒はそもそも無彩色で色相がないため、この円には入らず、茶色(バーントシェンナ)は、彩度の低いオレンジ色の辺りに位置するようなので、このような配置になりました。

セット内容やメーカーにより、多少色の名称が違ったり、色の種類も同系色の別の色が入っていたりしますが、基本的には大体似たような組み合わせで、様々な色がバランス良く配色されていると思います。

色相環上で対角線に位置する色を互いに補色といい、混ぜると無彩色になるらしいです。

あくまでセットの絵の具を色相環(風)に並べてみただけなのでこの理論通りにはいきませんが、実際に混色すると、無彩色に近い濁った感じの色になります。

この色相環を何となく意識しながらいろんな混色をしてみました。

【色の作り方】肌色

ビビットレッドオレンジ+チタニウムホワイト

かなり明るい肌色なので、色味を落ち着かせるにはバーントシェンナやディオキサジンパープルを少量混ぜると良いかも。

【色の作り方】自然な明るい緑色(草、若葉など)

パーマネントグリーンライト+バーントシェンナ+イエローミディアムアゾ

説明用画像

バーントシェンナは彩度が適度に落ち着くので、自然な色合いにしたいときには良く使います。

【色の作り方】自然な濃い緑色(木の葉など)

フタロシアニングリーン+バーントシェンナ+イエローミディアムアゾ

微妙な色合いはパーマネントグリーンライトも加えつつ調整しています。

【色の作り方】黄土色

バーントシェンナ+ビビットレッドオレンジ+イエローミディアムアゾ+チタニウムホワイト

説明用画像

茶トラを描く時にいつも使っている混色です。

【色の作り方】空色

フタロシアニンブルー+ウルトラマリンブルー+チタニウムホワイト

説明用画像

空を実際描くには他にも混色が必要そうですが、色々混ぜすぎても濁るので、気をつけながら少量ずつにしてみた方が良いかも。

【色の作り方】灰色

ウルトラマリンブルー+バーントシェンナ+チタニウムホワイト

説明用画像

マースブラック+チタニウムホワイトでも勿論良いのですが、個人的には黒白以外の組み合わせの方が彩度がある分、微妙な色合いのグレーを出しやすいと思っています。

【色の作り方】桃色

ナフソールクリムソン+ナフソールレッドライト+チタニウムホワイト

説明用画像

もし、もっと鮮やかないわゆるピンク色を、という場合はセット色の混色では限界なので、私はミディアムマゼンタを別に買いました。

【色の作り方】おまけ

混色試してみたけど上手くいかなくて、この色使わないよー。となっても、アクリル絵の具はすぐ固まっちゃうので、パレット上に残っちゃいますよね。

パレットめくるにはまだもったいないし…
そんな時。

セロテープをペタッとくっつけて、剥がしてみましょう。あーらびっくり!綺麗にペリペリと絵の具が剥がれます。

説明用画像 説明用画像

この記事書いてる時にたまたま発見した方法です。これ結構気持ちいい(笑)
紙やキャンバスに塗ったものは剥がれませんからご安心を。

【色の作り方】まとめ

私は理論派では無く、完全に感覚派なので、色の作り方も初めから適当だったのですが、今思えばその分無駄な混色も多かったです。

やはり少しは理論も知っておいた方が自分の今後の色作りのためにも良いなと思ってまとめてみたのですが、もし参考になる部分があれば幸いです。

色彩学の専門知識も無いですし、改めてまだまだ知らないことが多いなあ、学びが必要だなあと感じました。

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